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開発環境込みのお値段 [スマートデバイスを取り巻く環境]

忙しさにかまけて、最近全然開発らしい活動ができていないのですが、
それでも何かのデバイスを買う際に、開発環境のことを
気にしてしまうのは一つのビョーキでしょうか。
iPhone 向けソフトを開発するのに Intel Mac が必要と知って
やや意気消沈しているのですが、ふと思い立って
他のデバイスでは幾らくらい掛かるのかを調べてみました。
既に持っている環境によって大幅に変動しますが、
とりあえず自由にできる Windows XP マシンがあるという前提で。

(1) iPhone 3G
Intel Mac + Leopard が必要。一番安い新品は
Mac mini の 8万円ほどですが、どうせならノート型の
MacBook 13万円を欲しくなってしまうのが悩ましいところ。
  http://store.apple.com/jp
SDK はユーザ登録すれば無料で入手可能。
  http://developer.apple.com/jp/iphone/program/
デバイス自体は、2年使うと 20万円強と考えればよいのかな?
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/40544.html  

(2) Windows Mobile
既存の Windows PC が使える。
開発環境に Visual Studio 2008 Professional 以上が必要で、
普通に買うと 13万円ほど。(私はたまたま .NET 2002 を持っているので
7万円で済むけれど、2005 を買っておけばよかったな...)
  http://blogs.msdn.com/shintak/archive/2008/02/07/visual-studio-2008.aspx
  http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/80233666.html
デバイスは多種多様で、パケット定額で使える例だと
E-mobile の EMONSTER(S11HT) が 2年間で (7〜)17万円くらい。
  https://store.emobile.jp/index_customer_hs.php?page=ryokin_emonster

(3) Symbian (Nokia S60)
既存の Windows PC が使える。
開発環境は、無料版がダウンロード可能。
  http://www.forum.nokia.com/main/resources/tools_and_sdks/carbide_cpp/index.html
デバイスは多種多様。パケット定額の使える機器もあるが、
私の持っているのは違うので省略。

(4) Android
開発環境は Windows, Intel Mac, Linux と充実している。
  http://code.google.com/android/intro/installing.html#developmentrequirements
実機が無いので問題外だけれど。

(5) maemo
Linux PC が必要だが、既存 Windows PC + VMware でなんとかなりそう。
開発環境は無料でダウンロード可能。
  http://maemo.org/development/
現行機種は Nokia N810 シリーズだけ、かな。
  http://www.sparco.com/cgi-bin/wfind2?spn=A36N807
携帯電話ではないので、通信するには別途手段が必要。

#####
これは特殊な例かもしれませんが、ランニングコストまで考えると
iPhone と Windows Mobile がそんなに違いが無いのですね。
とはいえ、どれもお金のかかる趣味なので
若い人があまり入ってこないのも無理ないのかも。


コメント(5)  トラックバック(0) 

コメント 5

ま~

ああ、こんな所に自分の脳内メモと同じものが(笑)
確かにある種のビョーキだと思います(きっぱり)。

iPhoneはSDKがMac環境のみということで同じく萎えたクチです。
#その関係で現在、マカーな某氏"ら"にAirなど猛烈にプッシュされている訳ですが。
個人的にはmaemoが楽しそうだなぁとか思っていたりするのは公然の秘密です(笑)。

先日、同じような内容で検索していたときに気になったのは、とりあえず試そうとしている人たちが気にするのは「安いか高いか」ではなく「タダか否か」のようです。
5000円でも「それは有料なのでちょっと…」というのは…うーん…。

by ま~ (2008-06-30 09:48) 

近藤

まぁ、現実として無料で割と優秀な開発環境があちこちにあるので、
有料環境はどうしても敬遠されがちです。
ただ、有料環境にはそれなりのメリットのあるものが多い
(そういう特徴のあるものだけが淘汰されて残っている) のも
事実ですよね。

そういうメリットをちゃんと評価できるかどうかは、
例えば web に無料の情報が溢れている今の時代に
わざわざ本を買うとか、そういう感覚に似ている気がします。

# で、類は友を読んで読書端末に人気が出たりする訳です :-)

by 近藤 (2008-07-01 01:24) 

ほうく

タダという話になると、Windows Mobileには"eMbedded Visual C++ 4.0"
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/device/evc_download.aspx
がありますね。

「.NET?なにソレ?」というVisualC++6 with MFC(必須)な私でも
なんとなく使えるスグレモノ。

まぁ追加APIとかは全滅なのでやれる事がかなり限られますが、
「hTc Zをbluetoothキーボード&マウスにしてしまうソフト」はコレで作れます(笑)
by ほうく (2008-07-01 21:56) 

rey

あれま、私も Sigmarion の頃には eMbedded Visual C++ (eVC++)
を使ったことがあるのですが、今参照している
「Windows Mobile プログラミング徹底理解」
  http://www.amazon.co.jp/Windows-Mobileプログラミング徹底理解-ホーミン/dp/4797345764
の p.5 には、
「Windows Mobile 2003 以前のバージョンでは無料の開発環境
 (中略) が提供されていましたが、Windows Mobile 5 以降の開発には
 Microsoft の統合開発環境である Visual Studio が必要になります。」
と書かれていたので、てっきり eVC++ では駄目だと思っていました。

でも、hTcZ (Windows Mobile 5 Software for PocketPC
Phone Edition) でもなんとかなるんですね。
この辺、どこまで対応できるのか詳しく知りたいところです。

Windows CE 系って、開発環境と SDK の組み合わせが沢山あって
(それだけ広がりの大きな環境ってことなんですけれど)、
不慣れな者には何がなんだか状態です ^^;


by rey (2008-07-02 00:07) 

rey

あ、平易な解説がありました。素晴らしい。

WindowsMobile(CE)開発環境の歴史 -ある忘れっぽいプログラマの覚書 - Yahoo!ジオシティーズ
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/hou_ming_2/view/20080229/1204242075

ということは、CE5.0 との互換部分を使う分には
無料環境が使える、と見て良いのかな。
で、次の疑問は、どこまでが互換部分なのかというところ...


by rey (2008-07-06 15:23) 

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