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iRex Digital Reader 1000 [電子ブック]

iLiad のメーカーである iRex Technologies から、
新しい電子読書端末 "Digital Reader" が発売されました。
  http://www.irextechnologies.com/irexdr1000

iLiad との大きな違いはサイズで、一回り大きく
表示ドット数も増えたので、
これで A4 サイズにびっしり打たれた論文も
楽に読めるのではないかと期待しています。

反面 (公式サイトでは記述を見付けられなかったのですが)
blog などを見ると重量も増加しているようで (435g→570g?)、
ハンドリングの変化が気になります。
この辺、国内であまり見かけない端末の悩みどころですね。

私の電子読書法 [電子ブック]

これも旬を過ぎた話題になった感がありますが、
米 Amazon から Kindle が発売されたことで、
久しぶりに電子ブック界隈が騒がしくなっているそうです。
  http://www.amazon.com/gp/product/B000FI73MA/
Kindle は、発売当初から相当な数の電子書籍や新聞類を
それなりの価格で揃えた点が、従来同様のデバイスとは異なり目を引きます。
これによって、これまではなかなか見えてこなかった電子書籍のメリットが
アーリーアダプタ層に広く浸透すると嬉しいと思います。

とはいえ、私は非常に狭い領域ではありますが、
これまでにも電子書籍のメリットを享受してきました。
それについて書いてみます。

(1) 電子書籍の準備

読書対象は 9割がた、紙の本をスキャンしたものです。
割と定番だと思いますが、プラスの断裁機 PK-513 で背を断ち切り、
PFU の ScanSnap S500 (FI-S500) でスキャンして PDF 形式にしています。
  http://item.plus.co.jp/search_2007/DispDetail.do?itemID=t000100002011&volumeName=00014&sv10=PK-513&searchDataStrings=&sv1=&sv2=&sv3=&sv4=&sv5=&sv6=&sv7=&sv8=&sv9=
  http://scansnap.fujitsu.com/jp/

この方法のメリットは、一度断裁してしまえば、後はスキャナにセットすると
勝手にページを送ってスキャンしてくれることです。
一度に断裁できない厚い本の場合は、ローテクですが
手で適当な厚さに千切って分割してから断裁します。
一度にスキャンできない分量でも、100〜200ページ毎くらいにセットすれば、
セットした分が終わった時点で次を待ってくれるので、楽です。

デメリットは、本を分解しなければならないので
後で紙の状態で読むことは事実上できないことと、
どうみても技術と手間の無駄遣いな点でしょうか。
前者については、私の場合買った本を全部置いておくスペースもなくて
適宜捨てざるを得ないので、残しておくことは諦めています。
後者は、次に書くようにそれを上回るメリットが得られるものを
読書の対象とすることにしています。

(2) 読書の対象

私の場合、仕事で使うドキュメント類は別として、
プライベートでの読書対象の多くは技術書です。
その中でも、Symbian 本に代表される大型の技術書を
電子読書として読んでいます。
  http://www.seshop.com/search/default.asp?mode=search&cid=0&keyword=Symbian&Image2.x=23&Image2.y=7

理由としては、1ページを読むのにそれなりに時間がかかること、
また紙のままだと大きくて重いので、手軽に持ち出して暇な時間に
読めないという点が挙げられます。
私の場合、これらを電子書籍にすることによって
買ったまま読めない、いわゆる積ん読がかなり減ったので、
メリットを最大限享受できていると考えます。

逆に、文庫や新書の類は、スキャンせずに紙のままで読んでいます。
これらはもともと軽いので、電子書籍とした時のメリットがあまり出ません。
これらはむしろ、携帯電話や冒頭の Kindle など配信を受ける形態ならば
メリットも大きいだろうと思いますが、体験したことはありません。

その他、カラー写真が豊富だったり、細かな図面に意味のある本は
対象外にしています。
残念ながら、個人で手が出るような ADF 付きスキャナで、
これらを綺麗に取り込めるものを知らないためです。

(3) 読書の形態

私の場合、特に技術書は、以下の二段階で使うことが多いです。
  ・まず最初に、ページ順に全部読んで、概要を頭に入れる。
  ・後は、必要に応じて目次や索引を使って、リファレンス的に
   必要な情報にアクセスする。
なので、電子読書でも二段階です。

最初は、PDF ファイルを iRex iLiad に入れて、
電車の中など適当な時間に読みます。
  http://www.irextechnologies.com/products/iliad
薄くて軽いだけでなく、ディスプレイが電子ペーパーなので、
目の疲れが紙と同程度で済むのが最大のメリットです。
省電力のためか、ページめくりの操作は多少もたつきますが、
ページ順に読んで行く分には気になりません。

その後は、同じファイルを PC 上の Adobe Reader で読みながら活用します。
予め OCR を掛けておくと、それなりに検索もできるので
紙より便利という気もしますが、確実ではありません。
この点は、自分でスキャンするのではなく、最初から再利用可能な
電子データとして売って欲しいと願います。
ちなみに、iLiad での検索は、実用的ではありませんでした。

自分の PC 環境をノート (ThinkPad X60) に統一した結果、
全てのスキャン済み書籍ファイルはその HDD に入れてあるので、
紙の書籍と比べてアクセスが容易になったのもメリットとして挙げられます。

こんな感じです。
他の iLiad ユーザには、本棚を積極的に空にするべく頑張っている方も
いらっしゃいますが、私はそこまではいかず、
当面買ってきた本を消化するための手段となっています。
うちの部屋が片付くのはいつの日のことやら...


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EPSONの電子ペーパー端末? [電子ブック]

神奈川県横浜市で今日 (11/16) まで開かれている展示会、
Embedded Technology 2007 に、EPSON が
電子ペーパーを使った薄型軽量ドキュメントビューワの試作品を
展示していたそうです。
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1115/et.htm

実は昨日 (11/15)、この展示会に行ってきたのですが、
急ぎ足で回ったため、見落としていました。
知っていれば、ぜひ見に寄ったのに... 残念です。

【2007.11.16修正】 日付が混乱していたので修正。


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「まるごと E61」サイン本? [電子ブック]

近所の本屋に無かったので入手に手間取りましたが、
ようやく購入しました。「まるごと E61」
  http://www.gihyo.co.jp/books/syoseki.php/978-4-7741-3179-5

早速、寄り合いに来ていた著者の一人に、サインをいただきました。
もちろん、iLiad の描画機能で :-)

ちなみに買った本は、読む前にまず裁断・スキャンすると、
紙の傷みが少ないせいか、フィードミスの頻度が減るっぽいので、
電子読書端末のユーザの方はお試しください。


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iLiad での CHM ヘルプ閲覧に向けて [電子ブック]

iRex iLiad で CHM (マイクロソフトのコンパイル済み HTML ヘルプ)
を表示させようと、ま~さんとてすりさんのエントリを見ながら
幾つか試してみました。
  http://d.hatena.ne.jp/ma_digilife/20070320#1174364255
  http://tesuri.blogspot.com/2007/02/iliad.html
結論から言うと、それ以前の段階でつまずいています。
とりあえず、現状だけご報告。

(1) 英語のヘルプを HTML に変換 →失敗
UIQ3.0 SDK の uiq3.chm ファイルを、GridinSoft の
CHM Decoder 1.5 で HTML 化しようとしたのですが、
途中でファイルが読めない旨のエラーが出て異常終了しました。
  http://www.gridinsoft.com/chm.php

(2) 日本語のヘルプを HTML 変換 →文字コードやスクリプトの問題? で中断
Windows XP SP2 付属のヘルプファイル
(C:\WINDOWS\Help\Diskeeper.chm や netcfg.chm) を、
同じく CHM Decoder 1.5 に掛けてみました。
こちらは正常終了して HTML ファイル群が生成されましたが、
以下のような問題があり、PC 上での表示にも不具合があることがわかりました。

 ・スクリプトを要求された。PC 上でも ActiveScript は無効にしているので
  それ以上は追求できず。
 ・文字コードは Shift-JIS だった。iLiad の web ブラウザ minimo は、
  以前の実験で uft-8 しか読めなかったので、
  文字コード変換が必要と考えられる。
  とりあえず必要なツールを揃えるまでペンディング。

(3) CHM を PDF に直接変換するツールは、有償のものしか
  見つけられず、ペンディング。

とりあえず、以上です。


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iRex iLiad の周辺機器 [電子ブック]

ある方から、iLiad を メーカ通販サイト (iRex web shop)
  http://www.irexshop.com/
から購入すると送料が高くつくので、本体と一緒に
周辺機器を購入しておくべきか? という相談を受けました。
共同購入などで送料を下げらるのならば気にせずに済むのですが、
検討材料として書いておきます。

【ACアダプター】
iLiad の AC アダプタは、標準でついているものは定格 12V 1.2A、
各国のコンセントに対応できるよう、プラグが付け替え式になっています。
DC 側のプラグは一般的な丸型のものなので、自己責任とハンダづけさえ
厭わなければ代替品は容易に見つけられそうです。
また電源は、
[ACアダプタ]---[Travel Hub]---[iLiad本体]
の順に繋ぐようになっていて、Travel Hub には
「9-15V DC/12W」と書かれているので、Hub 内部に
DC レギュレータでも入っているのかも知れません (未確認)。

【Travel Hub】
Travel Hub を iLiad 本体に接続する端子は、
やや特殊 (PDA 類で多用される平型コネクタ) です。
自宅以外でも充電することを目的に電源を複数確保したい場合には
Travel Hub の予備を購入した方が良いと思います。
# 私は、行動範囲が狭いので、特に外出先での充電は気にしていません。
# 本を読んでいるだけならば、8時間くらいは電池が持ちますので。

iRex web shop を見ると、新型 Travel hub が comming soon になっていますし、
6月には Cradle も予定されているようなので、
今 Travel Hub を追加注文するのは考え物かも知れませんが。

【スタイラス】
しょぼい形状の割に妙に高価なスタイラスですが、
(ワコムのタブレットと同様の) 誘導式タブレットが
使われているためのようです。
本を読む際にはあまりスタイラスを使う必要は無いので、
たとえ紛失しても何とかなりそうですが、
電源を切る代わりにスクリーンロックを使う人は、
ロックの ON/OFF にスタイラスが必要なので、そこだけ困ります。

# まあ、スタイラスが無ければ、黙って電源スイッチを切れば
# スクリーンロックは勝手に外れるのですが。

ワコムのタブレット用のペンで代用できるか否かは、
後日実験してみたいと思います。

【カバー】
私は購入していませんが、先月の寄り合いで現物を見せてもらいました。
  http://blog.so-net.ne.jp/rey/2007-03-11
厚手なので保護には適していそうですが、
反面 iLiad の薄さがスポイルされる感じは受けました。
利用形態によって選択されるのが良いと思います。

【ストラップ】
これは iRex shop で扱われている訳ではありません。
通勤電車の中で使うにはストラップがあると安心できます。
しかし、iLiad 本体にはストラップ穴があるものの
その間隔が妙に大きいので、通常携帯電話向けに
市販されているストラップでは長さが不足して固定できません。
私は、細くて丈夫な紐をストラップ穴に通してループにし、
そこに携帯電話用のストラップを付けています。


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iRex iLiad で読書生活 [電子ブック]

先に
  http://blog.so-net.ne.jp/rey/2006-11-24
で書いたように、iRex iLiad の SDK が公開されました。
既にβテスターらによるユーザアプリケーションが幾つか公開されているので、
それを試すだけでもいろいろ遊べそうですが、
私はまだ時間が取れなくて試せていません。
その前に、iRex iLiad によって自分の生活がどう変わったかを
書いておこうと思います。

私はここ数年、本を読む機会がどんどん減っていました。
主に興味を持つのは技術書ですが、早々に入手困難になるものが多いので、
面白そうなものはついつい購入してしまいます。
この手の本は、版型が大きくページ数が多いものがほとんどで
満員電車の中では広げることもできず、
家で時間を確保しないと積ん読は増える一方でした。
もちろん、家の中で増え続ける本の置き場にも困ります。

ところが iLiad に入れることにより、こうした本を
通勤電車の中でも楽に読むことができるようになりました。
文庫本よりは大きいですが、片手で持ったまま
ページめくりまでできるので、操作性は iLiad の方が上です。
それだけでなく、電源を入れっぱなしにできるので、
数分の待ち時間にも本を読むようになりました。
これが、本を読む時間を予想以上に増やすことになりました。

もちろん、iLiad を使うことのデメリットも多いです。
使い勝手から見ると、ページめくり動作が遅いため
前後ページを見比べながら読むことが困難なことと、
A4 版の論文を読むには解像度が不足することが挙げられます。
前者については、私は基本的に iLiad は
最初に頭から通して読むための機械だと割り切っています。
二回目以降は、検索ベースで必要な箇所だけに高速アクセスしたいので、
同じ PDF ファイルを PC に入れて使うことにしています。
後者は、幸い私の購入する技術書は B5 版が多いのでなんとかなっています。
A4 版でも、Acrobat で周囲の余白を切り取れば問題なく読める場合が多いですが、
余分な作業が入ります。

その他、書籍を PDF 化するところにも問題があります。
私の持っている裁断機は、数十ページの書類を処理するには十分ですが、
1000ページ級の技術書では効率が悪すぎるので
知人の大型断裁機を借りてまとめて処理しています。
Fedex Kinko's が断裁サービスを安価に提供しているそうですが、
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0714/config114.htm
近所あるいは自家用車で気軽に行けるところに
そうした店があると嬉しいと思います。
PDF 化と OCR 作業自体は、今のところ ScanSnap で間に合っています。

こうした問題はありますが、iLiad は私の生活を変えてくれました。
SDK の提供開始によって、これがどのように進化していくのか楽しみです。


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iRex iLiad の SDK が公開された [電子ブック]

iLiad の SDK が公開されました。
私は未だ試せていませんが、既にβテスタの方々が
フォーラムで幾つかのツールを公開されているようです。
  http://hon.jp/news/1.0/0/802/
  http://developer.irexnet.com/

すっかり実用になっている iLiad ですが、
また楽しみが増えました。


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ScanSnap を買い替えました [電子ブック]

愛用していた初代 ScanSnap (PFU 製 fi-4110EOX) が、
「パラメータが異常です」というエラーで止まってしまうようになりました。
問題のおきた原稿を持っていってお店で実際にスキャンしてもらったところ、
最新型ではいろいろな点が改良されていることがわかったので、
購入後 5年ほど経っていることもあり、思い切って買い替えました。

  ScanSnap FI-S500
  http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/

初代 fi-4110EOX と比べると、以下のような点が良くなったと感じます。
・同じスキャン速度ならば、画質がかなり向上した。
・モノクロイラストの入ったページで、文章全体が読み辛くなるという悪癖が消えた。
・OCR 機能が使える。完璧ではないが、検索用と割り切れば精度もそこそこ。
・音は若干静かになった? (5年間酷使した個体と比較するのも何ですが)

あとは、ダブルフィードが改善されたかどうかも気になるところです。
ある程度スキャン数をこなしてみないとはっきりしませんが、
給紙ローラーの大きさや材質が良さそうな感じに改善されていたので
期待できそうです。

まずは、iLiad 用のコンテンツ作りに活躍中です。


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iLiad software patch v2.6.1 [電子ブック]

iRex iLiad に、ソフトウェアパッチ v2.6.1 が出ました。
メールで通知が来たので、早速 iDS に接続してアップデート。
パッチというだけあってバグフィックスが主ですが、
使い勝手上の一番大きな違いは、Up ボタンの動作が変わって
普通押しで現在アプリを終了して元に戻るようになった点でしょうか
(長押しすればドキュメントの先頭ページに戻ります)。

ところで、先日いろいろいじっていた際に、
Device Manager->Reference materials->User Manual
を開くと、17ページが開いて、そこから前・後・先頭の
どのページに移動しようとしても LED が高速点滅したままに
なってしまうという問題が起きていました。
これも今回の修正で直るかと期待していたのですが、
残念ながら変わりませんでした。
LED の高速点滅中にリセットしてしまったので、
管理ファイルが壊れているのかもしれません。


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