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Psion 5mx 再び [SymbianOS/一般]

今さらですが、Psion 5mx を新たに入手しました。
とても程度の良いものを、某氏にお願いして譲っていただいたものです。
  http://www.enfour.co.jp/psion/series5mx/index.html

改めて使ってみると、使いやすいキーボードに関心します
(5mx は個体差が大きいことは承知していますが、
この個体はかなりの当たりでした)。
その反面、現代の機器と比較するとディスプレイの
コントラストが低く、電車内など反射する光源がある場所では
傾きを変更しづらい構造と相まって反射が強く、
見づらさを感じます。
最初に Series5 に触れてから 11年、私の老眼が進んだせいも
あると思いますが...

とはいえ、単に回顧で戻ってきたという訳でもありません。
一つには、Smartphone をはじめとする携帯電話が進化して、
外出先での個人的な web ブラウズやメールが
そちらで完結できるようになったため、
5mx 側でネットワーク接続を気にしなくてもよくなったこと。
もう一つは、仕事環境の変化で国内出張が格段に増えたので、
荷物をなるべく減らしつつ電車の中の時間を有効に使いたいこと。
私物のノートPC を持ち歩けばベストですが、
現状では AC アダプタまで考えると重過ぎるので、
5mx は良い解ではないかと思っています。

もともと少ない blog の更新が、最近は更に滞り気味なので、
しばらくはこれでやってみようと思います。
今日のエントリは、全て電車内で 5mx で草稿を作成し、
後日 PC に転送してから整形・投稿したものです。

携帯電話端末の受信感度の比較 (SymbianOS スマートフォン中心) [SymbianOS/一般]

携帯電話機を選ぶ際には、デザイン、機能、対応キャリアなど
いくつもの要素があると思いますが、
携帯電話機も無線機の一つであると考えると、どれくらい確実に
通話・通信できるかという点も大きいポイントだと思います。
この性能は「受信感度」「受信性能」「電波の掴み」
「RF sensitivity」「RF performance」などと
呼ばれているようですが、以下では「受信感度」で統一して書きます。
# 本当は、受信用高周波回路だけの問題ではなく、送信出力やアンテナ、
# ディジタル系の制御アルゴリズムに至るまでの総合性能の筈ですが。

私はソフトバンク (Softbank mobile、以下 SBM) 回線で
Vodafone 702NK を使っていますが、生活範囲の環境変化に伴って
圏外になってしまうことが多くなりました。
受信感度の良い機種に買い換えようかと web で検索してみましたが、
特定機種について「良い」「悪い」といった情報はあるものの、
あまりまとまった情報は得られませんでした。
カナダの方が定量的な測定を行っていますが、
これは GSM の結果であって、我々の参考にはならないようです。
  http://www.arcx.com/sites/RF%20Performance.htm

そこで、定量的な計測は無理にしても、簡単な実験をしてみました。
電波の弱い場所何カ所かで、それぞれの機種の
アンテナピクトの表示数を調べるというものです。
もちろん、機種によってアンテナピクトの最大数には差がありますし、
同じ値 (本数) だったとしても通話の安定性とは
直接の関係はありませんが、相関はありますし、
圏外かどうかの情報だけでも役に立つだろうという訳です。

実験場所は、SBM の電波が弱いと感じた以下の 3カ所です。

(場所1) 寄り合い会場。東京・赤坂にある鉄筋コンクリート二階建てビルの中
で、周囲には高い建物が多い。
(場所2) 東京・秋葉原のファミリーレストランの中。周囲には低いビルが多い
。入り口から遠い奥の席。
(場所3) 神奈川県某市にある高層ビルの中。高さはマンション 40階相当。周
囲には同じくらいの高さの高層マンションがある。

実験対象とする端末は SymbianOS 搭載スマートフォン 6機種で、
その場で皆さんにお借りした都合上、実験場所によって
ラインナップが異なっています。
同一機種を二台以上比較することはできなかったので、
あくまでもその個体の状況だったとお考えください。
また、ローミングの都合などもあり、使われた SIM は同一のものとは
限りません (ですが結果には影響しないと考えています)。
SBM の回線が選択されていることだけ確認しています。

------------------------------------------------------------
【結果1 (各実験場所でのアンテナピクト表示数)】
(a) Vodafone 702NK (Nokia 6630) →場所1で1~2本、場所3で1~2本
(b) Nokia E61 →場所1で1~4本、場所3で1~4本
(c) Nokia E90 →場所1で3~5本、場所3で3~5本
(d) Nokia N95 →場所1で0本
(e) SonyEricsson M600i →場所1で1~2本、場所2で2本、場所3で0~1本
(f) SonyEricsson P1i →場所2で2本

【結果2 (場所3でデータ通信を繰り返した結果)】
(a) Vodafone 702NK (Nokia 6630) →通信は半分以上失敗
(b) Nokia E61 →通信は2度だけ失敗
(c) Nokia E90 →通信は常に成功
(e) SonyEricsson M600i →通信は半分以上失敗
------------------------------------------------------------

以上の結果から、ここで比較した 6機種の中では、
Nokia E90 の受信感度が突出して良いと言えると思います。
さすがは Nokia のハイエンド機種で、最新の設計になっているのと、
筐体が大きくてアンテナ性能に余裕を持たせやすいことが
影響しているのではないかと想像しています。

反面、同じように新しい機種である N95 が悪かったのが意外でした。
また、web の検索では受信感度が良いという意見の多く出てきた
Nokia E61 は、E90 には及ばなかったものの、
確かに 702NK よりは良かったようです。

最後になりましたが、各機種を貸してくださったり
実験にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。


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Psion Series 5 の 10年 [SymbianOS/一般]

このところの Symbian 系ニュースサイトは、ようやく発売された
新型コミュニケータ "Nokia E90" の記事で一杯ですね。
そんな中、ピードラさんも紹介されている
Psion Series5 と E90 との比較記事 (AAS) が目に止まりました。

http://gogosmartphone.main.jp/blog/2007/06/nokia_commnicatorsymbianpsion.html
http://www.allaboutsymbian.com/features/item/From_Psion_Series_5_to_Nokia_E90-the_Times_they_are_a-changin.php

旧 Psion-ml-j のメールを探したところ、Series 5 が発表されたのは
1997年6月18日のようです。
私は、Organizer や Series3 からの古い Psioneer ではなく、
Series 5 から使うようになった割と新しいユーザなのですが、
それからでももう 10年になるというのは、感慨深いものがあります。

想い出ついでに、当時私が同メーリングリストに書いたメールを引用します。
当時の私は、HP200LX にハマりつつも不満を覚えていた時期であり、
自分の「次のプラットフォーム」への期待が高かった分、
生意気なことも書いています。

| From: KONDO Reishi
| Subject: [psion:00251] I got a series 5.
| Date: Sun, 17 Aug 1997 14:35:55 +0900 (JST)
|
| 近藤@■■ です。
|
| 登録していただいてから初めてのメールになります。よろしくお願いします。
| 先週の土曜日に Psion 5 (8MB) が届いてそのまま盆休みに入ったので、
| 実家で暫くいじった感想など書いてみます。
|
| ・ハードウェアは、本当にあちこち凝っています。
| 開封してから暫くの間、キーボードやらあちこちの蓋を
| 開け閉めして遊んでしまいました :-)
|
| ・キーボードは、思ったよりも小さく感じましたが、タッチタイプは可能です。
| 手の大きな英米人では苦しいのではないでしょうか。
| 斜めに押すと引っかかる感じで、ME-386 系のキーボードを連想させます。
| あと、キーの数が少ないので、記号を軒並み Fn シフトで打つことになります。
| 慣れると、少し早く打てるようになりましたが、時々 Fn を取りこぼされます :-(
|
| ・画面の反射がかなり気になります。
| バックライトをつけると問題ありませんが、
| 今度は電池の消費が気になるのであまり良い解法とは思えません。
| ザウルスに保護用のフィルムを貼った人をよく見かけますが、
| あの手のものでなんとか改善できないかと考えています。
|
| ・スタイラスペンは一度押し込むとバネでポップアップしてくる仕組みですが、
| 引っかかってなかなか飛び出してくれません。
| 何回か繰り返していたら、ペンの挿入向き (三角形の置き方) によって
| 引っかかり方が違うようです。フタを少し削った方が良さそうです。
|
| ・コンパクトフラッシュは、メルコの 30MB (RCF-30M) が
| 問題なく使えています。
|
| ・各アプリケーションは、期待した通りそこそこの速さで動きます。
| 自分でプログラムを書く素材としてはかなり面白そうです。
|
| ・どこかの Web page にも書かれていたのですが、
| Agenda で月間一覧表示が無いのがちょっと苦しく感じました。
| HP200LX の月間表示に慣れているからかも知れません。
|
| ・■■■の■■氏と、series 5 2台で IrDA 通信をしてみました。
| System の上で画面左の IrDA アイコンをタップすると
| あっけなくファイル転送ができます。
| ただ、複数ファイルを指定しても一つしか送られなかったので、
| まじめにマニュアルを読まなければならないようです (sigh)
|
| ・シェアウェアの中には、PsiWin を使わずに
| 直接ホストの RS-232C を使って通信するインストーラが
| 付属しているものがあり、インストール時に PsiWin を
| サスペンドさせなければならないのが少々面倒でした。
| この辺の調停も自動的にやってくれれば良いのですが。
| # 確か、Psi-Mapper/GB だったと思います。
|
| ・OPL は、結構遅いです。
| 試しに日本語ビュア (Unix の more みたいな奴) を作ってみたのですが、
| 2400bps のモデムで通信しているような速度しか出ませんでした。
| C++ SDK の購入 (購読?) を検討していますが、
| 開発マシンにもそれなりのパワーが要るようで困っています。
|
|
| 最後に書いた日本語ビュアについては、
| 使ってみたい人がいらっしゃったらメールを下さい。
| anonymous ftp などの手段が無いので、メールでお送りします。
| ただ、先ほど小山さんの web ページを読んだら
| 既に日本語環境の構築に乗り出されてみえるようですので、
| 私のは OPL でのグラフィックのサンプル程度の意味しかありませんが。
| ---
| de ■■■■■■■■■■ 近藤玲史
| ■■■■■■■■■■■■■■■■■

ここで書いた主な不満であるキーボードと速度については、
2年後の 5mx でかなり改善されたのが嬉しかったです。

あれから 10年、今では私の Series 5 は残骸が残っているだけですし、
最終機である「5mx Pro 日本語版」もフレキシブルケーブル損傷の悪癖のため
ほとんどの日は目覚し時計としてしか使っておらず、
Symbian の David Wood 氏のような格好良いことは言えません。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0607/13/news110.html
それでも、Outlook でちまちまとスケジュールを入力している時に
ふと Series 5 の Agenda 画面に思いを馳せたりするなど、
今も深く自分の中で標準になっている一台です。


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Psion-ml のオーナー変更通知について [SymbianOS/一般]

Psion-ml 参加者の皆様:

Psion-ml 参加者の皆様に、オーナー変更に関する
通知メールが届いていることと思います。
私はこれまでアシスタント (ML 運営の補佐) として登録していたのですが、
今回急にオーナー (管理者) になったとの連絡を受けました。
急なことだったので、現在旧管理者に連絡を取って確認をしようとしています。
今後 ML をどうするかは、その結果を待ってご報告しますので
暫くお待ちください。

ご意見などありましたら、同 ML 上、または近藤まで個人メールでお願いします。
本エントリに対してコメント・トラックバックをいただいても構いませんが、
内容は Psion-ml に公開させていただく場合があるので
予めご了承ください。


Psion 5mx Pro 日本語版を再評価 [SymbianOS/一般]

先日の寄り合いで 5mx を見たことに触発され、
新幹線で出かけた機会に、久しぶりに 5mx Pro 日本語版
  http://www.enfour.co.jp/psion/5mxpro/index.html
を持って行きました。
その結果、ノート PC を持ち歩く時と比べて
圧倒的に多くの文章を書くことができました。
使ったツールは、標準の「ワープロ」と UniFEP Pro です。

もちろん 5mx Pro は、連文節変換が実装されたとはいえ
漢字変換効率はそれほど高いとは言えませんし、
web 閲覧どころか spam 全盛の現代では
メールに使うのもままならない機械ではあります。
そもそも ARM7 36MHz という、今となっては
笑ってしまうくらいの低スペックです。

それなのに、文章を入力している時にはほとんどストレスを
感じませんし、電車を降りる直前まで文章を書いていても
そのまま蓋を閉めてコートのポケットに放り込める気楽さは、
ノート PC に比べてとてもありがたいことを、改めて思い出しました。
また、数年レベルでリセットの心配がない安定性や、
例えバックアップ電池まで干上がっても乾電池を入れるだけで
そのままの環境が動き出す堅牢性には、
最近の不安定なスマートフォンとは異なる安心感があります。

結局、気楽に使えることで隙間時間が有効に使えるという、
iLiad と同じような効果が、私にはあったようです。

Opera mobile や MIDP Gmail アプリなどが登場し、
web 閲覧やメール受信のほとんどを携帯電話で賄えるように
なってきた今だからこそ、携帯テキスト打ちマシンとしての
5mx Pro をまた見直してやろうと思います。


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