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iRex iLiad [電子ブック]

iRex Technologies BV の電子ブックプレイヤー「iLiad」を入手しました。
  http://www.irextechnologies.com/products/iliad

OS は、納入時点で v2.4 でした。
既にいろいろ修正された v2.5 が出ているので、早速ユーザ登録して
iDS (iRex が用意しているコンテンツ配布システム) でアップデート。
しかし、最初は自宅の LAN につないでも、iDS に接続できませんでした。
以前から Nokia 770 Internet Tablet でも
「DHCP で IP アドレスと netmask は取得できるのに、
何故か default gateway が取得できない」という症状が出ていた環境なので、
別のルータ (RTW65b) でサブネットを切って DHCP サービスをやらせたら
iDS に接続できるようになりました。
(ARM) Linux の問題なのか、自宅環境 (DHCP サーバは
NTT 東日本の ADSLモデム-NV) の問題なのかは不明のまま。

さて、準備を終えて実際に使ってみると、
電子ペーパーの視認性の良さは感動的です。
多少暗い部屋の中でも紙の印刷物と同じくらい鮮明に読むことができます。
しかし、本と比べてしまうと、動作がとても遅いのが気になります。
もっとも、Xscale 400MHz に Xpdf といえば
初代 Linux Zaurus (SL-C700) と同条件なので、
それよりもかなり高い解像度のレンダリングが低速なのは
最初から判っていた筈ですが。

当面の PDF 表示の問題は、速度よりも、常に画面いっぱい
(実際には下部のボタン領域を除く) にあわせて表示されることです。
例えば A4 や B5 サイズの書籍を ScanSnap で取り込んだものは、
縮小されて文字が潰れるので読むに堪えませんでした。
また、A4 で作成された英文論文は、電子ペーパーの解像度の高さもあいまって
文字が潰れることなく綺麗に表示されますが、
物理サイズ半分以下に描画された文字は極小サイズで、
あまり目に優しいとは言えません。
やはり、ズーム機能が欲しいところです (公式フォーラムによれば
実装予定とのこと)。

これに限らず、なぜ実装されていないのだろうという項目も多く、
しばらくはリリースノートと首っ引きでの利用を余儀なくされそうです。
同梱されてきた唯一の紙に、"The world of electronic reading is
a young and growing segment." と誇らしげに書かれていましたが、
iLiad のソフトウェアも全体的に未成熟で発展途上という印象が強いです。
今の版 (v2.5) では、実際に使い物になるのは
自分で iLiad 用に調整したコンテンツを作った上で、
不具合も楽しみながら使える人だけかも知れません。
逆にそれさえ許容できれば、(高価ですが) 自由度の高い
面白いおもちゃであると言えます。

ともあれ、マンパワーは足りていなさそうだとはいえど
iRex の人はいろいろ予定しているようなので、
成長を楽しみにしながら使っていこうと思います。
まずは 10月予定の SDK 公開が待ち遠しいところです。

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ちなみに日本語表示は、v2.5 ではほとんどできないようです
(日本語ファイル名、日本語 PDF、日本語 HTML)。
ただし、日本語フォントを埋め込んでいると思われる
パソコンのマニュアル
  http://121ware.com/e-manual/m/nx/lg/200604/pdf/ps/v1/mst/853_810601_553_a.pdf
は、日本語が表示できました。
また、utf8 で書いた日本語 HTML 文書を与えると、
フォントが無いことを表す豆腐+文字コード表示されるものの
文字数はちゃんと合っているので、
フォントが何とかなれば期待は持てそうです。


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